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【Stripe】ウェビナーやオンラインサロンに使える!Payment Linksを使ったシンプルな決済サービスの実装方法

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オンラインでのコミュニティの運営やウェビナーの開催でハードルとなるのが「どうやって支払い機能を実装するか」です。近年様々な決済サービスやECプラットフォームがありますが、既存のサイトをお持ちの方にとって、決済をするためだけにページを作ったり、API連携を行ったりするのはなかなか手間がかかります。

そこでこの記事では、複雑なAPI連携やプラグインの設定を必要としない、シンプルな支払い機能の設定方法をご紹介します。

必要なのは既存のホームページと、決済サービス「Stripe」のアカウントだけです。
コミュニティへの会員登録フォームや、有料ウェビナーの参加申し込み、一度きりのイベント参加費の徴収を考えている方は、ぜひこの方法をお試し下さい。

目次

Stripeとは?

Stripeは、グローバルに利用されているオンライン決済サービスで、ECサイトはもちろん、セミナーなどのチケットや月額制のサブスクリプションの決済に使われています。銀行振込やカード払いなど様々な支払い方式に対応しています。

今回は、Stripeの「Payment Links(支払いリンク)」という最もシンプルな機能を使って、決済機能を実装していきます。

決済ページの実装の流れ

決済ページの実装には、ホームページ側とStripe側それぞれの準備が必要です。
ホームページ側には、登録ページと完了ページの2つを用意しておきましょう。

1. 登録ページの準備

デザインや内容はお好みでアレンジ可能ですが、最低限、以下の内容を記載しておきましょう。

サービスの概要
提供するサービスや商品の内容を簡潔に説明します。
例: 「〇〇コミュニティでは、限定コンテンツやサポートがご利用いただけます。」

料金プランと支払い情報
料金(例: ¥1,000/月)など、明確に表示しましょう。
サブスクリプションの場合は「毎月自動で請求される」旨を記載。

Stripe支払いリンクのボタンまたはリンク
決済画面への移動ボタンです。視認性の高いボタンやリンクを設置し、ユーザーが簡単に決済ページに移動できるようにしましょう。
ボタン例: 「今すぐ申し込む」

顧客に必要な情報の案内
支払い時に名前やメールアドレスを入力する必要がある場合、その旨を記載します。

特定商取引法に基づく表記
特定商取引法では、販売者の名前、会社名、取引先などを明記することが求められています。Stripeの審査でも求められる内容となりますので、分かりやすく記載するようにしましょう。商品ページが複数ある場合は、別のページに記載し「詳細は特定商取引法に基づく表記をご確認ください。」とリンクを掲載することもおすすめです。

参考記事:特定商取引法に基づく表記とは?記載が必要な理由と例文を紹介

問い合わせ先
ユーザーからのサービスや支払いに関する質問に対応するために、メールアドレスや問い合わせフォームを用意しておきましょう。

FAQセクション(任意)
例: 「登録後にキャンセルできますか?」、「支払い方法はクレジットカードのみですか?」など、ユーザーからのよくある質問に対応すると、お問い合わせに対応する手間を省くことができます

2. 完了ページの準備

決済が完了した後に表示される「完了ページ」は、ユーザーに支払いが正常に完了したことを伝え、次の行動を案内するための重要なページです。このページには最低限以下の情報を記載するようにしましょう。

支払い完了のメッセージ
決済が成功したことをシンプルかつ明確に伝えます。
例:「お申し込みありがとうございました!ご登録が正常に完了しました。」

次のステップの案内
ユーザーが次に取るべきアクションを明示します。ウェビナーの参加URLやコミュニティの登録リンクを記載しましょう。
例:「詳細/ログイン方法/参加リンクはこちらです。」

サポート窓口の案内

問題が発生した場合や不明点がある場合のために、メールアドレスや問い合わせフォームを用意しておきましょう。
例:「ご不明な点がございましたら、以下のメールアドレスまでお問い合わせください。Email: support@example.com」

完了ページを公開する際の注意点

登録完了ページや特定商取引法ページなど、一般公開したくないページを作成する場合は、Google検索に結果を表示しないなど、適切なアクセス制限を行う必要があります。プラグインやテーマの設定を通して、「noindex (検索エンジンで非表示)」や「nofollow (フォローリンクを無効)」を行うようにしましょう。

3. Stripeの管理画面で商品やサービスを登録する

次に、Stripe側の設定を行なっていきます。

  1. 3-1. Stripeの管理画面を開く
    Payments > Payment Linksを選択し、右上の「+ 新規」をクリックします。

3-2. Payment Linkを設定する
Payment Linkの新規追加画面が表示されます。商品 >「+ 新しい商品を追加」をクリックすると、商品の入力フォームが表示されるので、商品名や金額を追加し、「商品を追加」ボタンをクリックします。
この時、コミュニティやオンラインサロンなど、サブスクリプション(月額課金)としたい場合は「継続」、ウェビナーなど単発の支払いの場合は「1回限り」を選択しましょう。

3-3. 支払い完了後のリンク先を設定する
Payment Linkでは、決済が完了するとデフォルトの完了画面が表示されるようになっています。今回は自分のホームページに完了ページを作成したため、「支払い後」のタブをクリックし、「確認ページを表示しない」にチェックを入れ、先ほど作成した完了ページのURLを入力します。
全ての設定が完了したら、右上の「リンクの作成」をクリックします。

3-4. 生成された支払いリンクをコピーする
リンクの作成が完了すると、支払いリンクのURLが生成されます。

4. WordPressのページや投稿にリンクを貼り付ける

支払いリンクのURLをコピーして、先ほど作成した登録ページのボタンに貼り付けます。これで、Stripeの決済機能を自分のホームページに組み込むことができました。

まとめ

この記事では、Stripeの支払いリンク機能を使用した最もシンプルな決済機能の実装方法を紹介しました。とにかく簡単に実装することにこだわったため、登録者にメールで案内を送る、決済ページのデザインを自分のサイトのデザインに合わせるなどプラスアルファのカスタマイズには、APIなどを活用する必要があります。まずは簡単な方法から試して、必要に応じて機能を追加していきましょう。

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