WordPressの子テーマとは?作る理由と基本の作り方を解説!

WordPressでサイトをカスタマイズしようとしたとき、「直接テーマファイルを編集しても大丈夫かな?」と不安に思ったことはありませんか?
実は、そんなときに役立つのが「子テーマ」という仕組みです。
テーマを自分好みに編集したあと、テーマのアップデートでカスタマイズが全部消えてしまった…なんてことは、残念ながらよくある話です。そうならないために、子テーマを使って、安心・安全にWordPressをカスタマイズしましょう。
目次
WordPressにおける子テーマとは?
子テーマとは、元となる親テーマの機能やデザインを引き継ぎながら、自分だけのカスタマイズを加えることができるテーマのことです。英語では「Child Theme(チャイルドテーマ)」と呼ばれており、WordPressのカスタマイズには欠かせない基本的な仕組みです。
たとえば、親テーマが「Twenty Twenty-Four」だった場合、そのテーマをベースに子テーマ
を作成することで、元のデザインや機能を保ちつつ、特定のファイルだけを変更したり、CSSを追加したりすることができます。
何よりのメリットは、親テーマがアップデートされても、子テーマで行った編集内容が失われないということ。これにより、安心してテーマの更新とカスタマイズの両立ができるようになります。
子テーマを使うべき理由
「テーマファイルをちょっといじるだけだから、子テーマは必要ないかも…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも実際には、どんなに小さなカスタマイズでも、子テーマを使うメリットはとても大きいのです。
まず、親テーマを直接編集すると、テーマのアップデート時にカスタマイズ内容がすべて上書きされてしまう可能性があります。特に、セキュリティアップデートや新機能追加でテーマの更新が行われた場合、せっかく書いたコードや設定が一瞬で消えてしまうことも。
一方で、子テーマを使っておけば、親テーマのアップデートの影響を受けずに、安全に自分の変更だけを管理することができます。また、親テーマに問題があった場合も、元の状態を維持できるので、トラブルにも強くなるというわけです。
このように、子テーマは「保険」のような存在。ちょっと手間はかかりますが、後悔しないカスタマイズのためには必須と言ってもよいでしょう。
子テーマの作り方(基本編)
ここからは、実際にWordPressの子テーマを作る手順を紹介します。今回は、代表的な親テーマ「Twenty Twenty-Four」を例に、最低限必要な2つのファイルで作るシンプルな方法を解説します。
1. 子テーマ用のフォルダを作成する
まずは、WordPressのテーマフォルダ(wp-content/themes/
)の中に、新しいフォルダを作成します。このフォルダ名に決まりはありませんが、子テーマの存在に気づかずに親テーマをうっかり削除してしまうと、子テーマは使えなくなってしまいます。twentytwentyfour
を使用している場合は、twentytwentyfour-child
という風に、親テーマと関連性のある名前にしておくと安心です。
2. 必須のファイルを2つ用意する
次に、このフォルダ内に以下の2つのファイルを用意します。
- style.css
- functions.php
それぞれの中身は以下のように記述します。
/*
Theme Name: Twenty Twenty-Four Child
Template: twentytwentyfour
*/
ここで注意したいのは、Template
の値には親テーマのフォルダ名を正確に入力することです。フォルダ名が間違っていると子テーマが機能しなくなるため、大文字小文字を含めて一致させ流ようにしてください。
<?php
function my_theme_enqueue_styles() {
wp_enqueue_style( 'parent-style', get_template_directory_uri() . '/style.css' );
}
add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'my_theme_enqueue_styles' );
この記述によって、親テーマのCSSを子テーマでも引き継げるようになります。
3. WordPress管理画面で子テーマを有効化

ファイルの準備ができたら、WordPressの管理画面にログインし、
「外観」→「テーマ」から先ほど作成した子テーマを有効化しましょう。
これで、子テーマのベースが完成です。
ちょっと一工夫:テーマ一覧に画像を表示するscreenshot.png

必須ではありませんが、子テーマにscreenshot.png
という画像ファイルを用意しておくと便利です。これは、WordPressの「外観」→「テーマ」で表示されるサムネイル画像のことです。
この画像を子テーマフォルダに追加しておけば、複数のテーマを管理する際にも、どれがどのテーマか視覚的にすぐ判別できるようになります。画像サイズは1200×900pxが推奨で、PNG形式で保存し、ファイル名は必ずscreenshot.png
にしましょう。
ちょっとした工夫ですが、管理画面が見やすくなって使い勝手が向上しますので、余裕があればぜひ設定してみてください。
子テーマでどんなことができるの?(活用例)
子テーマが無事に作成できたら、いよいよ自分好みのカスタマイズに挑戦できます。子テーマでは、CSSの調整やテンプレートファイルの編集、独自の機能追加など、さまざまなことが可能になります。
たとえば、以下のようなことが子テーマで実現できます:
- 文字サイズや配色など、デザインの微調整
→style.css
にCSSを追加するだけで、全体の雰囲気を変えられます。 - ヘッダーやフッターの内容を変更
→ 親テーマにあるheader.php
やfooter.php
をコピーして、子テーマに配置し編集すれば、メニューやロゴの位置なども自由に調整可能です。 - 不要な機能やウィジェットの削除
→functions.php
でWordPressの動作をコントロールできます。 - 特定のテンプレート(例:404ページやシングル投稿ページ)の差し替え
→404.php
やsingle.php
を子テーマに用意すれば、親テーマとはまったく異なるレイアウトも実現できます。
このように、子テーマを使えば、親テーマの機能をベースにしながら、必要な部分だけを効率的にカスタマイズできるのが大きな魅力です。「一から全部作るのは難しいけど、自分の好きなデザインにしたい」そんな希望を叶えてくれるのが、子テーマなのです。
まとめ
WordPressの子テーマは、安全かつ柔軟にサイトをカスタマイズするための基本ツールです。テーマを直接編集してしまうと、アップデートで変更が消えてしまう可能性がありますが、子テーマを使えばそうした心配はありません。
作り方も意外とシンプルで、style.css
とfunctions.php
の2ファイルを用意するだけでスタートできます。一度仕組みを覚えてしまえば、デザインの調整や機能の追加など、自分好みのサイト作りがグッとしやすくなります。
これからWordPressをしっかり使いこなしていきたい方にとって、子テーマは必須の知識です。ぜひこの記事を参考に、自分だけのカスタマイズにチャレンジしてみてください。